船頭・機関士・駅長|船内で起きた妙なやりとりが肩書きの奥深さを物語る
- 2020.11.05
- イカの駅

おはようございます、たかひろです。能登町にあるイカの駅つくモールの駅長や、のとマートというECサイトの運営や、のとりっぷという能登半島に特化した観光サイトの運営を行っています。
以前は名字で書き出しを行っていたのですが、ブログを引っ越したので名前で自己紹介するようにしました。
さて、以前の記事で肩書きについて書きました。
「色々理由があるんだなぁ」って感じで着地した話だったのですが、先日船凍イカの荷揚げに行ったとき肩書きによる思わぬ出来事が起きたんです。
船凍イカの荷揚げ記事はこちら。
漁師の肩書き
冷凍庫の中の船凍イカを全て運び出し次の航海に向けての資材を船内に運んでいると、陸に船主の社長が現れ僕への伝言で帰りに自宅による様大声で船員に話していたんです。(姿は互いに見えなかったが会話は聞こえていた)
するとその事を伝えに船員が僕の所に来て、「駅長、社長が帰りに寄ってくれと言ってました」と言いました。すると集まっていた十数人が一瞬間を置いて、「駅長・・・?駅長って(笑)」 と、同時にふふっと笑ったんです。
僕は「ん?なんだ?」と思ったんですけど直ぐには分かりませんでした。気にはなりつつも作業は止められないのでせっせと物資を運んでいたら、何気ない会話の中からさっきの笑いの意味を突然理解したんです。
その場の会話では「機関士」「船頭」「社長」と言った肩書きで登場人物が出てきて、それらの肩書きはそこにいる人全員(外国人研修生含む)の共通言語だったんですね。そんな中漁師の肩書きにない「駅長」という肩書きを持つ人間が輪の中にいるのが彼らには違和感でしかなかったのだと思います。
まぁ確かに可笑しい、船頭は航海の全責任を負う立場にある最重要人物の肩書き。機関士は場合によっては船頭よりも重要な役割を担う切り札のような肩書き。そんな彼らをまとめ上げあらゆるサポートを行い船員とその家族を守る社長という肩書き。そしてレストランやお土産、九十九湾の景観を生かしたアクティビティで能登町の交流人口の増大を考え実行する駅長という肩書き。
まぁ、船の上に俺の肩書きいらんね。
自分でもこの肩書きが船の上で違和感でしかない事に笑ってしまいました。あーやっぱり肩書きで呼ばないでくれーって思いました。
イカの駅つくモール
-
前の記事
まつ毛も凍るマイナス30度のアルバイト|船凍イカを船から運び出せ 2020.11.05
-
次の記事
肩書で呼ぶのは小木の地域性?それとも駅長という肩書き? 2020.11.05