飲食課×物販課|組織改編でシナジーを最大にする

今回は組織変更の狙いについての記事。道の駅を運営している会社さんには伝わる内容だと思います。
飲食と物販は同じ人に管理させた方が良い
今回の組織変更でワントップだった駅長体制をMGRのいる2トップ体制にしました。
MGRには飲食課と物販課の2つを見てもらいます。
体制の変更はNext meが一番の理由ですが、他にもいくつか狙いがあります。
- 2毛作を加速させる
- 知見により失敗の確率を下げる
- 動きやすい環境で成果を上げる
2毛作を加速させる
2毛作とはレストランで食べたものをお土産で買うという意図的な流れです。
料理長には3つのお願いを伝えています。
- 能登にあるもので能登にない料理をつくる
- 自分がいなくても運営出来るレストランをつくる
- お土産で買えるメニューをレストランにつくる

イカの駅レストランの1番人気はイカ丼です。
開業後4か月で8,000食を販売した人気商品ですが、この商品の進撃はこれだけではありません。
料理長へのお願いの3番目にある、
「お土産で買えるメニューをレストランにつくる」がまさにこれです。
つまりイカ丼はもともとお土産で売ることを目的としてレストランで実験販売を行った商品なのです。
駅長として2課をまたいでスムーズに進める事が出来ましたが、あえて若手にハンドリングさせて2毛作の流れを体得してもらいました。
知見により失敗の確率を下げる
この3番目の考え方は言わば開発段階の制約条件。
2課それぞれの見方は以下となります。
レストランは物販でも売ることが出来るメニューを考える。
物販は何が売れるのか知見を伝える。
どちらの課も自分のことだけを考えるのではなく、ゴールを共有し到達する為には協力した方が圧倒的にコスパが良い環境です。
動きやすい環境
もうお分かりの通り道の駅にレストランと物販があるのならこの2課は相性が良く、強力なシナジーを生み出す部署です。(実は駅内のシナジーでコスパの良い部署は他にもあります。)
この運用を目の当たりにすれば2課間の協力体制が築かれるのは必然ですので、まとめるリーダーにとってはとても動きやすい環境になります。
失敗の可能性は拭えない
レストランは「能登にあるもので能登にないもの」「お土産化」という制約条件を与えられたことで開発の的が絞られます。
物販は毎日試食販売をしているようなものなので、導線さえ確保すれば販売実績を積み上がる可能性が高い環境です。
ただこの戦略はあくまで販売の確率を上げる作業であって、確実に売れるという保証はありません。
結局の所圧倒的な商品の質が必要なので、頭でっかちにならず愚直な開発努力は必ず必要です。
その品質を確認するにはレストランで圧倒的に売ることです。
イカ丼は本番環境で成果を出している商品ですので、品質としては自信があります。
これからはより広範囲に届ける為にフェーズ2へと進みます。
この運用が成果に繋がれば後続する商品も同じスキームで初号機以上の速度でリリースが可能になります。
失敗の確率を下げ独自のスキームでスピーディーに結果を出す。指定管理であれば絶対におすすめです。
ちなみにうちはネットショップのとマートがあるので実は3毛作で、これも当初からの狙いです。
ネットショップの導線は別物なので3毛作の話はまた今度します。
イカの駅つくモール
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